Netflixで観れる、観たら絶対に後悔する地雷映画3選
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- 2018年9月4日
- 読了時間: 7分
更新日:2018年9月5日

個人的な話だが、最近映画をNetflixで観る機会が減ってきた。
理由は単純で、ほぼ見尽くしたからである。
もちろん定期的に"新作"が入ってくるのだが、最近はその"新作"ですら既に観たものであることが多い。
だから最近はTSUTAYAであったり、劇場で観ることが多い。
そんな中最近Netflixデビューを果たした私の友達が、こんなことを言っていた。
「Netflixってどれも面白そうだよね。」
あぁ、なんて可哀想なのだろう。
確かにNetflixのようなコンテンツの食べ放題を初めて与えられると、何から手をつけていいか分からない。
それでも、あの子の目には「どれも面白そう」と見えてしまっている。
いや、確かにNetflixには良質な作品がたくさんある。Netflixオリジナルなんてもうただの映画として十分成立しており、アメリカで劇場放映の映画と並んで賞レースに参加している。
いや、それでも、Netflixには観たら絶対後悔するであろう地雷映画がいくつか潜んでいる。
今回は私の経験と良心を活かし、皆さんの貴重な時間を守るべく、Netflixに潜んでいるクソ映画を紹介していく。
「なんか時間あるからNetflixで映画でも観ようかな〜」なんて、そこのあなた。
この映画だけは、やめとけ。
多分テラスハウスのが満足度高いぞ。
⑴ The Italian Job

強盗 x カーチェイスアクションというみんな大好きジャンルにも関わらず、まあ驚くほどつまらない。アクションものなのにスリルを感じた時間はわずか2分。カップラーメンすら作れない。
この映画をつまらなくさせてる要因はとても簡単で、その紛れもない既視感にある。
成功事例から物語が始まり、仲間の裏切りから映画のテーマが与えられる点(『ミッション・インポッシブル』初期)や、
個性的な強盗がそれぞれの良さを活かし、強盗のプランを組み実行していく点(『オーシャンズ』シリーズ)など、挙げたらキリがない。
さらにひどいのが、彼らの最後に行う作戦が序盤で行う作戦と、ほぼ同じなのだ。
「とりあえず、ここで爆破させておこう」というオチ。
爆破役の奴がいなかったらマジで色々何も成立していない。
しかも普通の一般道を爆破するものだから、もうめちゃくちゃである。
大胆さも度を過ぎてくるとただの馬鹿に見えてくる。コメディなのかこれは。

この映画の唯一の見せ場(として売っているの)が、主人公たちがカーチェイスで使用する車が、ミニクーパーなのだ。エンジンを改造することで悪者に追いかけられても逃げられるようにし、無駄な部品を取り除くことでお目当てのお宝をたくさん運べるようにしているらしい。
確かに街をあり得ないスピードで走るミニクーパーには、新鮮さを感じるが、このストーリー、このキャラ、この映画にその演出を使ったのは非常に勿体無いと思う。
もしチャーリーズ・エンジェルたちがミニクーパーに乗って、イタリアの街を疾走していたら、今頃「クールな女性のための車」というステータスを築きあげていたかもしれないとすら思える。
B級として扱れがちな本作だが、俳優陣はA級だ。にも関わらず、彼らの扱い方はひどすぎる。
昔ダサいラップをかましていたマーク・ウォルバーグは、普通なことをそれっぽく言っているだけの強盗チームのリーダーとして起用されており、なんかイラつく。
同じ強盗でヒロイン役のシャーリーズ・セロンも基本なんか意味不明なことを言っているし、ジェイソン・ステイサムに関してはお前一人で今回の敵全員殺せるだろというくらい目をギラつかせている。
でも個人的に一番可哀想なのが、本作品の悪役のボスを演じたエドワード・ノートンだ。
大前提として悪役感もボス感も薄いので、映画前編を通じて緊張感がない。
しかも部下や組織に所属している訳でもなければ、恐らくギャングでもなんでもないので、ノートン側の作戦は基本手弁当なのである。
なんて献身的なんだろう。
自分で車を運転してマーク達を追いかけるシーンなんか感涙ものだ。
でもやっぱりTEDを飼ってる奴と、ワイスピの奴が組んだら勝てないて。
お前ファイト・クラブで色々学んだからって、それは流石に無理だって。
結局、全く組織化出来ていない中、おとり捜査でやってきたシャーリーズ・セロンを口説くも、見事に撃沈。
知られたく無い情報を持ってた男をなんとなく殺したら、そいつがウクライナギャングの手先で、最終的には裏社会で有名な奴が出てきても「お前は一体誰だ」という始末。
お前は今まで何をしていたんだ。
ちなみにこの映画の邦題は、ミニクーパーが見所という理由だけで『ミニミニ大作戦』。
ちょっといい加減にして欲しい。
ドキドキもハラハラもしない、史上最強に眠くなるドライブでした。
予告編(英語)
⑵ DOPE!

今世紀一期待を裏切られた映画。
ファレル・ウィリアムスがプロデュースとして入り、ASAP Rockyもゲスト出演し、90年代のヒップホップカルチャーを全面に押し出した、音楽青春ムービー!
かと思っていた。
実際は雑すぎる展開に置いていかれ、気づいたら今何が問題で何が起きているのかも分からない状況になり、全く主人公たちに感情移入できない。
ヒップホップオタクのくせに、組むバンドはパンクという違和感も残る。(そしてストーリーとも特に関係ない)
挙げ句の果てに主人公の役者の調子の乗り方に拍車がかかってくる。
あの演技してる感たっぷりの演技は何なのだろうか。初めて見た。クサすぎる。
一度そう見えてしまうと、この映画の大きな魅力であるファッションも嘘くさく見えてくる。同じSuperemeでも、こいつらが着てるSuperemeは、百貨店のマネキンが着ていたものなんだろう。なんか嘘くさく見えてくる。
黒人差別であったり、夢を追うことの大切さであったり、音楽の素晴らしさであったり、その全てに対して、至って事務的に触れていくだけの映画だった。
これさえ押さえておけば何とかなる的な。
所々で名言チックなものも出てくるが、マルコム君が言うとクラスの学級委員が言っているみたいで、なんか入ってこない。
とにかくまとまりのなかった映画だった。

唯一の救いが、ロック界でも数少ない黒人のギターヒーローである、レニー・クラヴィッツ師匠の娘さん、ゾーイ・クラヴィッツが出てくることである。
初歩的な数学も解けないでおっぱい揺らしてるだけの救いようのないバカキャラなのだが、この映画では、ヒロインとしての存在感を放っている。
この人は将来大物になりそうだ。
予告編(多分、予告編が一番面白い)
⑶ How to lose a guy in 10 days

最後に紹介するのは、開始45分で観ることを諦めた映画だ。
ラブコメはハズレも経験してきたが、これに関してはもう完全にぶっちぎりでクソつまらない。
特に気になったのが、BGMだ。この映画はただのラブコメ映画なのに、ディズニーランドで流れているような音楽がところどころで入ってくる。
ミュージカル映画も普通観る僕からしたら、そこで一瞬体に緊張が走る。
踊るぞ。歌うぞ。こいつらがとち狂い始めるぞ。
そう期待するが、別にそんなシーンもなく、マシュー・マコノヒーの乱れない髪型だけに照明が当たる。
あの演出は一体何なんだ。
編集していて恥ずかしくないのだろうか。
始まりそうで結局マジで何も始まらないことが見えてしまい、もう開始30分くらいから結構辛かった。
さらにマシューがオフィスで上裸になって肉体美を見せるシーンに、ザック・エフロンと同じ匂いを感じ、吐き気すら覚えてきた。
若かりし頃のケイト・ハドソンが確かに可愛かったが、やはり僕にとってはペニー・レインにしか見えず、「Tiny Dancer」でも流れないものかと思ってしまう。
ストーリーも基本クソで、10日間である男と付き合って別れるというミッションを抱えた女と、10日間で彼女を見つけることを上司に誓った男が、利害関係の一致から付き合い始めるのだ。
そこで、ケイト・ハドソン的にはマシューを振るために、コラムニストとしてのキャリアを活かして、男が女性にされたら嫌なことをたくさん実践するが、
もうそれがサイコパスの極み。されたら嫌というか、されたら通報。君のコラムはマリリン・マンソンのためにあるのか。

それでも上司に約束してしまった手前、サイコパスと化したケイト・ハドソンを手放せないマシュー。
その姿はだんだん健気にすら思えて、、、来ない。
もうなんか救いようのない男に見えてくる。セントラル・パークで一人でランチしてるキアヌ・リーブスより悲しい。
これではせっかく鍛え上げた上腕二頭筋も声をあげて泣いている。
そんな感じでなんか僕の中で勝手にクソつまらないと断定してしまった映画。オチまで観ていないが僕はその前で完全に脱落したし、広瀬すずにゴリ押しでもされないと、もう一度観ようとはならないだろう。
予告編(英語)
今回は皆さんの貴重な時間を守るべく、Netflixに転がっているクソ地雷映画を紹介した。
『The Truman Show』であったり、『La La Land』であったり、Netflixには新旧問わず面白い作品がたくさんある。
たとえ上記の作品に心惹かれても、決して再生ボタンを押すことなく、「あなたへのおすすめ」欄へ逃げてほしい。
もし「あなたへのおすすめ」で上記3作品が並んでいた場合は、もう手遅れだ。
腹を括って3作品一気に観てほしい。
そして短い人生でどれだけ時間を無駄にしたかに思いを馳せてほしい。
僕がそうだったように。
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