誰も興味ないロックの話
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- 2019年10月22日
- 読了時間: 4分
本当に誰も興味ないだろうが、最近ロックが面白くなり始めている。

最近、というかもうここ10年ぐらい、かっこよくてカリスマ的なロックバンドが出てきていない。
ロック業界でここ最近起きていたのは、リマスター版出したり、「再結成!」「新境地!」とか言ってニューアルバムをリリースするという、昔売れたおっさんたちのマスターベーション大会。
Rolling Stonesのライブなんて、演奏中に死ぬんじゃないかと思って見ていられない。
今のロック界はTwenty One PilotsやThe 1975などが牽引していると言われているが、どちらも"ロック要素を配した音楽"であって、純粋にロックとは呼べない。
たまに、The Band CAMIOとか渋いのが出てきたりした時もあるが、鮮やかすぎるほどの一発屋となって終わる。
そんな中、ここ最近、なんか色々とロックな奴らが出てきた。
今日はこれからより売れてほしいという祈りも込めて、誰も興味ないだろうが、今最も勢いのある、"若いロック"を紹介していく。
誰も興味のないロックおすすめ①:Yungblud
"ヤングブラッド"と読みます。
1997年生まれのイギリスのロックシンガーなのだが、彼の場合は若干もうすでに売れ始めている。
彼の特徴は、まずその圧倒的に"エモ"な容姿。



アイライナーにぐしゃぐしゃの髪型。
でかすぎる口に、「お前それどこで買ったんだ」と言いたくなるような服装の数々。
もうこれだけでなんとなくタダ者ではない気がする。
しかし、彼の場合は曲もとても良い。
まずはつべこべ言わずこれを聞いてくれ。
Loner - Yungblud
キャッチーなサビに続く攻撃的で挑発的なメロディー、
高くてしゃがれた声の後ろでなる乾いたギター、
それに加えてまじかってくらいのイギリス訛り。
いや、これはロックだろ!!
初めて聴いた時は割と鳥肌がたった。
ただそれ以上に僕が彼に惹かれているのは、彼のカリスマ性にある。
Parents - Yungblud
短いロックの歴史の中で、それぞれの時代にカリスマ的なシンガーが現れた。
エルビス・プレスリーから始まり、ミック・ジャガーにジム・モリソン、フレディ・マーキュリーにアクセル・ローズ、カート・コバーン、最近だとMy Chemical Romanceのボーカル、ジェラルド・ウェイもそこに入ってくるだろう。
これらのカリスマ的なシンガーの共通点の1つとして、皆それぞれ美的センスがぶっ飛んでしまってることが挙げられる。
そう考えた時、このYungbludも間違いなく美的センスが飛んでいるカリスマと言えるだろう。
これ、監督とどういう話をしていたのだろうか。
監督「それで、この曲の服装はどうしたい?」
Yungblud「ん〜オムツ履いて上半身には鎖かな。あと散弾銃持ちたいかな」
とんだキチガイである。すごい好きだ。
ちなみに個人的にはアウトローなロック野郎って感じがする初期の曲のPVがお気に入り。
Tin Pan Boy - Yungblud
この画面から飛び出してきそうなエネルギッシュさが、とてつもなくロックである。
ちなみに、こいつの他の動画はグロいのもあるので、観る時は要注意だ。
誰も興味のないロックおすすめ②:Oxford Remedy
多くの人はまじで興味ないと思うが、YungbludのPVを観て、何人かはその再生数が気になったかもしれない。
「なんだよ、もうそこそこ人気じゃん。」
「もしや、当てに行ってない・・・?」
全員、起立だ。連帯責任だ。
確かにYungbludは今をときめくロックスターかもしれない。
が、俺がロックを語るのに、激マイナーなバンドを紹介しないで終わるとでも思ったのか。
というか俺は今何に怒っているんだ。
というわけで、おそらく日本で数人しか知らないであろう、
素晴らしき若きバンドを紹介する。
その名もOxford Remedy。
Vending Machine - Oxford Remedy
私の大好きなヘイリー・ウィリアムスによく似た声に、暗いのか明るいのかわからない、ハッピーだけどダウナーな90年代のグランジのルーツを引いたバンド。
PVはこれだけしかなく、Wikipediaにも載っていないのはもちろんのこと、バンドのホームページも素人が作った感満載だ。
色々調べた結果、どうやらアメリカのミズーリ州出身のバンドで、誰かと誰かが兄弟ということまではわかった。
彼らの特徴は、ドラムの男の子が歌えて、何故かベースのお姉ちゃんがいつもセンターを陣取るのだ。
Diane Young (Cover of Vampire Weekend) - Oxford Remedy
しわくちゃなTシャツにやる気のないギター、でも演奏はしっかりとしている。
そして何故お前がセンターなんだ、ベースよ。そんなに美脚を見せたいか。
もう色々と気になるし、カバーする曲のセンスも抜群だ。
ちなみに最初のPVでボーカルを担当していた女の子は、この時はタンバリンで満足している。
Fake - Oxford Remedy
ユルい。オリジナル曲もまだ2曲しか出していない。
しかし、こういうユルい、でもキャッチなー曲を作れるバンドは、意外と絶滅危惧種な気がするのだ。
是非ともマイペースに頑張って、いつかフジロックのField Of Heavenあたりのステージの昼間ごろに来て欲しい。絶対に行く。
というわけで今回は、誰も興味ないロックを紹介してみた。
てかこの「誰も興味ない」って言葉、多用するとメンがヘラってる人みたいになりますね。
いや、皆本当は興味あるの知ってるんですよ。素直になれてないだけだって。
僕も昔実はYUIにハマってた時があって。でもその時YUI以外はヘビメタしか聞いてなかったから友達に言えなかった。
ある日俺と同じくらいヘビメタ好きな奴がYUIの「Summer Song」で頭振ってて。俺もう感動しちゃって。一緒に頭振ったよね。
ってなんでこんな俺の過去の話してるんだ。誰も興味ないぞ。
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