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全部、Spotifyのせいだ。

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  • 2019年3月17日
  • 読了時間: 3分

それか、Apple Musicのせいだ。

音楽のストリーミングサービスが普及してから久しい。

その賜物として、こんな声をよく聴く。


「最近いい曲見つけてさあ〜」

「え?だれだれ?」

「いや、Spotifyで適当に聴いてるだけだからアーティストは知らないんだけどね。」←こんな声


あとはこんなの。


「最近いい曲見つけてさあ〜」

「え?だれだれ?」

「いい曲っていうか、いいプレイリスト?」←こんな声


こういうことを言う奴を、ATS(頭すっからかん)としよう。

ただ今日のテーマはATSではない。

別に、この声の主に罪はないと思う。

罪があるのはお前だ、Spotify。(とApple Music。)


今更の指摘になるが、音楽のストリーミングサービスってかなりヤバいことをしていると思う。

システム自体は、ぱっと見レストランでの食べ放題サービスと変わらない。


【90分 食べ放題 3,500円】

vs.

【一ヶ月 聴き放題 980円】


でも音楽という芸術からしたら、上の図式には大きな違いが隠れている。

それは、


中華料理【90分 食べ放題 3,500円】

vs.

ポップ、ロック、ヒップホップ、メタル、ジャズ、クラシック、パンク、ダンス、スウィング、スカ、レゲエ、ファンク、ソウル、R&B、AOR、ハードコア【一ヶ月 聴き放題 980円】


こういう事象が起きると、人間は選べなくなるのだ。

何から手を付けていいのかという判断機能を、綺麗さっぱり失う。

そんな時、悪魔の囁きが我々を襲う。



プレイリストだ。


「これを聴いておけば間違いない!」なんて生ぬるいものではない、

「これを聴かない奴はセンスなし!」と幅をきかせている。


だが何かを選べなくなった人間にとって、このプレイリストは好都合だ。

とりあえず流しておけば外さないし、なんか別に変な曲でもないし、

なんなら上から3番目の曲好きだし。


こうして、音楽のストリーミングサービスによって、ATSが作り上げられる。


いや、頼むよマジで。

ドライブの時のプレイリストくらい自分で決めようぜ!

昔は皆ミックステープ作って、そのセンスが十人十色で面白かったみたいよ。

それをさあ、2019年はみんなで揃ってWALK THE MOONだって?

俺は嫌だね、そんな世界!


俺は昼のドライブだったらAC DCの「Highway to hell」、夜のドライブだったらThe 1975の「Chocolate」ってな具合で、皆さんもありますでしょうよ。



「あ、この曲いいな!」から始まって、

「このアーティストの他の曲も聴いてみよう」ってなって、

「あれいいかも」ってなって、

「このアーティスト好き」ってなって、

「ライブ行ってみようかな」ってなるのが、音楽の楽しみ方じゃなかったでしたっけ?


これが、基本的な音楽の楽しみ方だと思うんですよね。

で、途中でそのアーティストのことWikipediaで調べたりとか、

歌詞を調べたりとか。


ていうか、そうでもしなきゃ、長い時間と想いを込めて作ったアーティストが、あまりにも報われない。

音楽とBGMには差があると知らないと、音楽ってまじで楽しくない。


とにかく、Spotifyのプレイリストに騙されてはいけない。

良い曲は歩いてこないのだ。


〜PS. このブログを書いた理由〜

自分が普段聴いている音楽から、

Spotifyが独自に分析して俺が好きそうな曲をおすすめしてくれる「Discover Weekly」というプレイリストがある。

実はこれ、たまにマジでドンピシャなのが来たりするからちょっと期待していたのだが、

先週はやたらあいみょん推し、今週はE-Girls推しだった。

来週はなんだ、三浦大知か、ついに。

それで怒っているっていう記事を書きたかったのに、

今読み直したらだいぶ遠くまで来てしまいましたね。

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